20周年の最終日を締めくくるヘッドライナーがレッチリ。これほど完璧な舞台があるだろうか。会場に漂う期待感もすごかった。それに較べると、レッチリらしさが全開のステージとは言えない部分もあった。新作からの楽曲が数多く聞けたのは嬉しかったが、”Dreams Of A Samurai”でマイクを投げつけたアンソニーをはじめ、不安に思う場面もあった。なによりやってほしい曲がたくさんあったファンは少なくないはずだ。でも、あのグリーン・ステージを埋めた観客の数が何よりも雄弁に物語っていたけれど、それはレッチリが愛されている証拠でもある。大団円となった”Give It Away”で爆発するように盛り上がるオーディエンスを見ながら、その愛を感じていた。
6位 イヤーズ&イヤーズ(7/24 RED MARQUEE)
5位 ジェイムス・ブレイク(7/22 GREEN STAGE)
4位 ジャック・ガラット(7/24 RED MARQUEE)
4位 ジャック・ガラット(7/24 RED MARQUEE)
3位 コートニー・バーネット(7/22 RED MARQUEE)
2位 ディスクロージャー(7/22 WHITE STAGE)
1位 ベック(7/23 GREEN STAGE)
“Devil’s Haircut”のイントロが流れた瞬間、グリーン・ステージ全体が瞬間沸騰する。”Black Tambourine”に続いて、今度は3曲目に“Loser”である。さらに4曲目は“The New Pollution”なのだ。キャリアを代表する名曲中の名曲が序盤で矢継ぎ早に投入される。でも、ここからがすごかった。『ミューテイションズ』の楽曲をはじめ、“Everybody’s Got to Learn Sometime”など、緻密な計算の元、セットリストのすべての曲が絶妙な位置にあり、後半でも”Dreams”のような最新の楽曲がハイライトを生み出す。そして、アンコールの“Where It’s At”では、メンバー紹介を交えながら、デヴィッド・ボウイ、プリンスのカヴァーを披露してみせる。2016年に、フジ20周年のヘッドライナーを務めるという、そのすべてを引き受けてくれたステージだった。
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